羽柴れな
桜雪
あなたの白いワイシャツは
わたしの夢を叶えてくれるひととき
桜雪が、ここまで導いたのかしら
無理な二人が手を取り合う
愛しくて 唇が桜色
早く来て下さい
わたしの長い髪は
あなたを待ち続けたあかし
桜雪が、ここまでときを重ねたのかしら
無理な二人が微笑み浮かべる
寂しくて 指先が氷そう
暖めに来てください
あなたの低い足音は
わたしが優しく生きられるとき
桜雪が、ここまで隠したのかしら
無理な二人が心をかばい合う
抱かれたくて 肌が雪のよう
見つめて溶かしてください
~コスモス文学の会~
春風に舞う桜の花びらは雪景色に似ている
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