あの日、蒸し暑い一日
田中慎弥:「第三紀層の魚」を、読み終えたあの日
仕事を終え、自宅に着いたときはすでに、20:00過ぎ
仕事後先では、
節電の夏なのかと思うにはあまりの、蒸し暑さで
汗が体にまつわりついてくる
後に知ったのは、クーラーの故障
「やっぱり」と、はぁはぁと息も荒く
軽い脱水症状なのか、頭痛もひどい
無力で、自宅に着き
無意識に、鉄格子の窓を開け、手にしていた
新聞と鍵を、鉄格子の細い間に置いていた・・
「ガチャン」
「あっ、鍵を暗い室内に落としてしまった」
シャワーを浴びて、お寿司を夕食に食べる
はかない夢が・・
消えた
つづく